2013年6月20日木曜日

導かれるまで待つ・・・

大海原を人力だけで漕いで渡る時に大切なこと、それは導き(自然の流れ)に調和するということ、
そして、その導きを待つということ・・・。

僕がちょうど6年前に始めたOcean Legend を通して学び、大切にしてきたことだ。

それはそのまま、すばらしい古代の人の生き方だと思う。 カヌーピープルの生き方でもある。

昔の人にとって、自然はあまりにも偉大で、絶対だった。
自然にゆだねなければ生きていくことは困難だった。 
だから、導きや自然のサインを待つのは当然だったのだろう。

今は海を渡るにも、エンジンをつけて巨大な船であれば、どんな嵐の中でもつき進んでいける。
時間通りに、出発し到着することができる。 

経済発展やビジネスのためには、待つことや待たせることはタブーなんだろう。

待たせないようにするために、人は必死になり、ストレスを抱える。
待たないで物事が進む事を目指して、乗り継ぎ、計画通りに時間をコントロールしようとする。
そして、うまく時間や予定をコントロールできない時にまたストレスを抱えてしまうのだろう。

導きにゆだね、舟出すれば事故起こらないし、トラブルも起こらない。すべてが潮の流れのようにスムーズに僕らを目指すところへ導いてくれる。 

自然にゆだね、人間がつくった計画や予定にあわせない。 
コンピューターが計算した予報や情報に翻弄されない。

導きは、人間の時間(年月や時間)の感覚とはまったく違う次元のタイミングで訪れる、数秒後だったり、6年後だったり、10年後だったり、自分の死後だったりする。




4年前に僕が自然に導かれ、たどり着いた南伊豆の弓ヶ浜に、今、確実に古代の海洋民族の魂(Ocean Legend)が蘇りつつある。

弓ヶ浜の、Ocean LegendのKupuna(先祖や人間よりも古くから存在するもの) がそういうスピリットを持った人たちを導き、引き寄せているのを感じる。

僕と同じ海洋民族のスピリットを持つ人たちが・・・。

彼ら自身はまだ気付いていないのだろう、自分の魂の奥底にOcean Legend が宿ってるということを・・・。

資本主義社会にコントロールされながらも、なぜか学生時代からこの南伊豆、弓ヶ浜に魅せられ、住みついた人、日本中、バイクで放浪した末に、いつも必ず弓ヶ浜に引き寄せられ、今は住みついた人、南伊豆に打ち寄せる波に魅せられて住みつく人、海を渡るVa'a(カヌー)に目覚めた人、
Va'aづくりに情熱も燃やす人・・・。 彼らのスピリットが導かれ弓ヶ浜に集まってきている。

導きは、自分が 『これが導きだ・・・』と確信した時に、もっとパワーを持ち動きだす。

導きを感じ、気付くには、いつも自分を海や山や大自然のなかに置き、その一部だという意識でいる必要があるのだろう。


今週末、Hoe Va'a Voyaging で 葉山から弓ヶ浜まで220キロ往復する計画 だった。
でも台風が発生し、ほぼ無理な予報 だ。

待つことには慣れている。

今回も導かれるまで待つことにしよう。

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