2013年7月26日金曜日

Hoe Va'a Voyaging Yumigahama イルカの魂に導かれて・・・・

前回からの続き・・・


その湾の奥が本当にイルカ浜なのか判らないのに、僕ら6人とVa'a Kupunaは一体になり、どんどん漕ぎのピッチも上がり、躍動しながら、踊り狂うように・・・まるで何かのエネルギーに引き寄せられるように湾の中に入っていった。 

湾の入り口にある大きな定置網を過ぎ、一段とスピードが増していく。

うねりも無いのに、うねりに乗るようなピッチだ。
6時間も、60キロ以上も漕いだ漕ぎ手じゃない、尋常じゃないピッチで、灰色の堤防と同化して見にくかった灰色の人工の浜、イルカ浜の上にOceanの黄色のT シャツや黄色のキャップが確認できた。 

と・・・・その時、 
長い時の流れの中を待っていたかのように、
僕らとVa'a Kupunaの周りに無数のキラキラ光る何かが海面から踊るように跳ねるように浮き出てきた(と僕は感じた・・・・)

その時のキラキラがカメラにも少しだけ写っていた。



そのキラキラは、愛、幸福、平和、 そのものだった。 なぜか、僕はそう感じた。

疲れも、のどの渇きも・・・すべてが吹っ飛んでいくようだった。

僕らを祝福するように、自らの喜びを表すように、僕らの周りを、イルカ浜までの道のりをキラキラは導いてくれた。 
僕ら6人とVa'a Kupuna は、全く絶えることなく、そのままの波に乗るようなピッチで、機械のように一寸の狂いも無く正確なタイミングでイルカ浜に突入していった。


まさにそれは、疲れも、苦しさも、何も感じない・・・・僕らはトランス状態だった。

そう、イルカ達の魂に祝福されながら・・・・

イルカ達の魂を癒すように・・・・


川奈のイルカ浜、 この浜、この入り江は、近年までイルカの追い込みが行われていた場所だ。

だから、今回の Hoe Va'a Voyaging で唯一の中継地点として、この殺風景な入り江に在る決して美しくない人工の浜辺をえらんだのだった。 もちろん地理的にも外洋に突出た入り江ということもあった。だからこそ、イルカの追い込み漁が栄えた地形だったのだろう。

数千頭、数万頭のイルカがこの入り江に追い込まれ、撲殺され続けたという悲しい歴史がある入り江だった。 その悲しみを覆い隠すように、コンクリートの堤防を造り、この人工の何の情緒もない浜は造られたのだった。



『 Va'a (カヌー)は海を癒し、魂を癒すことができる唯一の乗り物なんだよ・・・Duke 』

と、僕はハワイィの長老から何度も何度も教えられた。



だから、僕らは海を漕ぐ・・・・・漕ぎ続ける・・・・


僕ら人間の都合だけで、海で遊び、海を汚し、浜を破壊し、海の生き物を乱獲し、海を資源として、しか見てこなかった、近代の僕らの祖先達。 

それでも、何でも受けとめ、受け入れ続けてきた僕らの母なる海、すべての源 『海』。

もう、そろそろ、海に対する意識を見直し、古代の民族のように、海を中心とする天地自然と共存する生き方を選んでもいいのではないだろうか? 

海を愛してる、海に感謝する・・・という意識を何よりも大切に持って、海に向き合う時が来ているんじゃないだろうか?

忘れないで欲しい、人類(ホモサピエンス) がこの地球上に誕生して、10万年しか経っていないということを。  

この海はその遥か昔、40億年前からこの地球に存在するということを。

この海が存在してきた、時の流れに比べれば、人間が誕生して今までの時の流れは、ほんの一瞬。

そんなほんの一瞬の10万年の間、僕らの祖先は天地自然と共存し、海に畏敬の念を持って生き続けてきた。

そして、この経済至上主義、物質至上主義の、皆が当然と思っているような現在の生き方が始まって、たったの150年ほどしか経っていない。 ということをもう一度思い出してほしい。





『 悲しみ、苦しみ・・・バランスを失ったすべての命を癒し、愛します。』


そう、心に誓いながら、願いながら、僕らはいつも海に漕ぎ出す。

To be continue......



2013年7月16日火曜日

今だけに生きる・・・・

古代の地球をイメージして欲しい・・・

まだ人類がこの地球に誕生する前の浜辺をイメージして欲しい・・・

はるかはるか昔の地球、海・・・・

そこにあたりまえのように上陸してきたウミガメに尋ねてみよう。

海を泳ぐイルカたちに質問してみるといい、

『今、何時??』 と 

なんと答えるだろう??




きっとこう答えるだろう・・・

『今はいまだよ。 いま以外どんな時があるていうのさ? 』と・・・逆に問いかけてくるだろう。

彼らには、今しかない、『いま』 以外には何も存在しない。

『時間』は人間の思考がつくりだしたもの。  

『時間』は幻である。

今がそこにあり、彼らは『いま』 を精一杯生きてるだけ。


それが、古代のカヌーピープルのシンプルな生き方だ。

『いまに在る』と、万物の美が見えてくる。

『いまの在る』と森羅万象が語りかけてくる。

そんな『いまに在る』 生き方に僕はあこがれる。




陸地にいると、どうしても過去(過ぎてしまった存在しない架空の時間)にとらわれてしまう。

過去に起きたことにこだわってしまう。

将来や未来(全く存在しない時)を予想したり、期待したり失望したりする。

将来や未来は、幻のなかだけに存在する。


僕も、今にだけ生きることができれば・・・と思う。 


今だけを信じることができれば・・・と思う。


でもなかなかできない・・・。

でも、それができる場所が僕にはある。  





それは海、 大海原を漕ぐとき・・・・海と向き合うとき。

そこには今しか存在しない、今が連続しているだけ。

波も、うねりも、風も、雲から射す、お日様の光も・・・・

すべて今、一瞬だけが真実。

海の色も、雲の色も、空の色も、風の強さも・・・・

刻一刻と変化する。今だけがそこに存在する。

地球が誕生して・・・・同じ状況は二度とそこに存在しない。

そこには架空じゃない、人間がつくった時間にコントロールされない、

ほんとうの世界がそこに、今存在するだけ。


思考にとらわれないで、胎ですべてを感じるだけでいい。

僕は海と、自然たちと、対話する。

今起きてることに、今の海の状況に、一瞬一瞬、対話してつながり前に進むだけ。


過ぎた時は振り返らない、とらわれない、これから起こることをかんがえもしない。

今に向き合い、前にすすむだけ。


このまま、ずっと、ただ海を漕ぎ続ければ・・・と思う。 













2013年7月11日木曜日

Hoe Va'a Voyaging 川奈イルカ浜まで

前回からの続き・・・



《川奈イルカ浜まで》

まずは、最初の目的地、東伊豆の川奈、イルカ浜を目指した。 



大きな周期の台風のうねりを胎で感じながら、大浜を出て30分もしないうちに、僕ら6人とKupunaは相模湾を東から西に流れる沿岸流にのることができた。

川奈のイルカ浜までの第一クルーは、Tomo, Dai, Seiya, Hosio, Kenny, Duke だった。
葉山に住むオハナ達で早朝に強い男達を揃えた。

その沿岸流に乗りながら、最短(直線)で東伊豆を目指さずに江ノ島の沖を通り、相模湾をなめるように、どちらかと言うと最初2時間ほどは小田原の南を目指すような感じで岸沿いに進路をとった。
クルーの皆が感じるほどの強い追い潮にのり、僕らのVa'a Kupunaは海面をすべり続けた。
漕ぎのピッチは55から60くらい、思った以上に早く心地よいリズムを刻みながら2時間もしないうちに大礒港の沖に到達していた。

あまりにも視界良好で、すべての山並みも街も見えすぎて、逆に目測を誤りはしたが、僕たちは沿岸潮にのりながら順調に漕ぎ続けた。 

クルー達は1時間毎に5分から10分の休憩を入れて、ただひたすら漕ぎ続けた。

皆無言で、海からエネルギーをもらいながら漕ぎ続けているようだった。

一番シートのTomoは、自分が先発のクルーに選ばれたことに驚きながらも、まじめに、そして精魂込めて、心地よいリズムで後ろの皆を引っ張って漕いでいる。
2番のDai は、Tomoをたびたび励ましながら、忠実にTomoのタイミングに正確に合わせてリズムを刻んでいる。
3番のSeiya はチェンジのコールを出すだけで、それ以外は終始無言で、いつもとは違う何かを海とKupunaから感じながらひたすら漕いでいた。

背中を照らしていた太陽が肩と首筋を照らし始めたころ、潮が逆になり始めた。
舟出して3時間過ぎたころだったかな、ちょうど真鶴半島にさしかかった辺りでうねりが大きくなり、追い潮だった潮が止まり、波長の大きなウネリとウネリの間に南西からの風波で海面が激しく動き出した。真鶴半島にぶつかった沿岸流と南西風がぶつかり始めていた。

視界が好過ぎるために、背後の陸地の緑に同化して見えにくかった初島がハッキリ確認できたのは、それから30分ほどしてからだろうか、初島の北側を通るか、南側を通るか迷いながら初島を目指していたところ、また一段と南西のウネリと南西風が強くなった、僕はそれまで開けて漕いでいた自分のスプラッシュカバーのジップを上までしっかり閉じて漕ぎ続けた。

真鶴半島までが相模湾、その南は相模灘、それをわざわざ示してくれるように、さすがに全く違う海だ。

盛り上がる台風のウネリがグン、グンと激しくアマを持ち上げる。同時に風がアマをパン、パンと突き上げる。 初島の西側(内側)を通る沿岸南下流を目指そうと、一度は北寄りに舵をとったが、アマ側からのウネリと風が気になったので、なるべく南西風に向かって進むように、初島の東側を通り、初島の南側に進路をとることにした。海水の色は、みるみるうちに澄んでいき、深い蒼色が鮮やかになっていった。  そして、伊豆大島の見える角度が、休憩をとる度に違ってくる、三原山がどんどん大きく観えてきた。
 
こんな海の状態でも、クルー達は落ち着き、疲れも見せず相変わらず心地いいリズムで漕ぎ続けていた。

Kupunaのエンジンになる3番シートのSeiya4番シートのHoshioは、もう漕ぎ始めて4時間以上経ったにも関わらず、うねりのリズムに合わせ、ギアーチェンジのように一段と力を込めて漕ぎ始めていた。5番シートのKennyはエンジンとしての役割を忠実にまもりながらもウネリをうまく読みながら、素早い対応で僕のステアーのサポートをしていた。

これよりも酷い海のコンディションで漕いだ経験があるクルー達は、無言のなかもお互い助け合いながら、チェンジの合図の声ごとにお互いの無事と元気を確かめ合っているようだった。

僕たち6人は風にかき消されないように、Hat ! Hoe ! という声を一段と大きく叫びながら、Kupunaにも、自分たちにも、元気を与えながら東伊豆の川奈イルカ浜を目指して漕ぎ続けた。

初島にぶつかった潮流と南西の向かい風が、僕らとKupunaの行く手をさえぎる。初島が確認できてから、なかなか陸地が近づかない。1時間毎に取っていた休憩も、漕ぎを止めるとKupunaが後ろに流されるので、あまりノンビリと休憩をとれない。風とウネリで大きく揺れ、不安定ななか素早く休憩をとり、すぐに漕ぎ出す。それを何度かくり返しながら、やっとの思いで初島の南の岸すれすれを、伊豆半島に近づくにつれて、風とウネリが少しずつ小さくなっていった。

初島が目視できるようになった頃から見えていた大室山の丸いお椀を伏せたような山の輪郭だけでなく、山の木々や建物が鮮明に見え始めていた。確実に東伊豆の岸が近づいていた。

川奈がわから望む初島


ひとり乗りのVa'a (カヌー)で川奈のずっと沖を漕いで通過しことは何度かあるが、一度も海から川奈にアクセスし上陸したことない僕は、出発前夜、金曜の夜にGoogle map で空中からの目線だけでおおよその場所と位置と雰囲気を確認していただけなので、海からの景色、それも海面1メートルからの景色で川奈の街を、それもイルカ浜がどこか判断するのは難しく、不安になりながらも、岸が近づくにつれ、風も海も穏やかになってきたので、スピードを取り戻したクルー達を不安がらせないように、『あそこだよ!川奈は!!もうすぐだよ! 頑張れ!』 と何度も叫び続けた。 


面白いもので、導き、道・・・は僕の予想や不安や希望を超えた高い次元で流れていたようで、
僕らのVa'a Kupuna は、川奈と思われる東伊豆の出っ張った半島のつけ根にあたる小さな湾に向けて、何かに引き寄せられるように、何かに応えるように、ズンズンと軽快に進むのを感じたのは僕だけではなかっただろう。

To be continue......





2013年7月4日木曜日

Hoe Va'a Voyaging Yumigahama レポート 舟出前

 6月21日、22日に行った、葉山の大浜から南伊豆の弓ヶ浜までの片道110キロ、往復220キロの漕ぎだけでの旅、Hoe Va'a Voyaging の手記をまとめてみました。




今回のVoyaging(航海)の主なミッション、

先日他界した、自ら海洋民族のスピリットを持ち、航海術や海洋民族にまつわる沢山の著書を書いた茂在 寅男先生の魂を僕らのカヌーに乗せ海を渡る。


近代だけでなく、古代にさかのぼり、この日本近海の太平洋で海難事故などでなくなった人達の魂を乗せ、癒しながら漕ぐ。


ひと漕ぎ、ひと漕ぎ、手で海を撫でるように、海と、海に生きる命を癒しながら漕ぐ。


この航海の陸地からのサポート編は、詳しく素晴らしい写真つきでOceanのページで詳しく取り上げているので、是非観て下さい。 
こちら
 
僕はすべての行程、220キロをステアーズマンとして漕いだので、その時感じたことや、クルーのこと、海の状況などを記録に残すことにしました。

長くなると思うので、少しずつ思い出しながら何回かに分けてこれからブログで連載していきたいと思います。






 《舟出数日前から金曜日》


往復で南伊豆の弓ヶ浜まで約220キロ、金、土、日、のうち土曜日を中(なか)日として、弓ヶ浜で休息する計画でいたが、フィリピン辺りにあった熱帯低気圧が急に発達し台風4号になったことで、予報に翻弄され、ギリギリまで決断ができないでいた。

夕方から大雨にもなったので、皆のテンションも下がり、ズルズルと金曜の早朝の舟出はキャンセルになった。 

今回のVoyagingを全面的にサポートしてくれた、僕たちのオハナでもあり、Ocean 弓ヶ浜支部長でもある潮見爺こと、Mau COGも、『今週末は無理ですね、全滅です・・・』というコメントだった。伊豆の海域を知り尽くした男にそう言われると、『そうですか・・』と素直に断念するしかない気分だった。 
確かに台風がやってきている状況で、伴走艇無しで舟出をするのは無謀すぎるし、誰から見てもVoyagingをキャンセルして当然の予報であり情報だった。

キャンセルは常識的にみても、無難な判断とも思った。

そして僕自身も、今回導かれない理由は何だったんだろう?と台風が接近するにしたがい考え始めていた。

Ocean Legend 1st Stageの時から、その日、The Day を待つのには慣れていたし、自然と共存するという意味は、“待つ”ということ・・・。すべてはタイミングであり、導きだ・・・という考えを持っていたから、導きが来るまで待てばいい、今回はまだ何かが足りないんだと、まだその時じゃないんだ・・・と自分に言い聞かせ始めていた。

そして、思考を働かせ、パソコンで情報収集し、予報に翻弄されて、弱気になった僕は、日曜日は台風一過になりそうな気圧配置だったので、うねりが残っても日曜日だけでも南伊豆までは無理でもどこかまでVoyaging できればいいな~と地図を見ながら、オハナ皆が楽しめるような、別の場所への航海を考えたりしながら金曜の夜を過ごした。 

夜がふけるにしたがい、この社会の中で活動する、Oceanというカヌークラブの代表としての常識的で弱気な僕の思考とは裏腹に、僕の胎のそこでは、Ocean のイベントとして航海するのではなく、もっとスピリチャルな部分、自分が弓ヶ浜で受け取ったメッセージに焦点をおいて航海するべきだと想いまじめていた。

母なる海のために、古代の海洋民族と同じ方法で、同じ想念で航海するのが大切なんだと僕は想い始めていた。

一番大切なのは、Va'a (カヌー)に魂を乗せ、カヌーPeopleの聖地、弓ヶ浜に漕いで上陸すること、
皆でVa'a を漕いで、南伊豆に眠っている古代の海洋民族のスピリットを目覚めさせること・・・・

『 Ke Alakai O Ko'u Mau Kupuna 』   
略して僕らはKupuna と呼んでいるが、今回のHoe Va'a Voyaging で使用するVa'a カヌー。 
『祖先たちがたどった道をたどる・・・・そうすれば僕たちが進むべき道が見えてくる』 という意味がこのVa'aの名前には込められている。

そして、明日から2日間の海の状況を考慮して、もしも弓ヶ浜まで漕ぐ場合は、女子も男子も初心者も、オハナの誰もが参加し、弓ヶ浜までの途中4箇所で交代しながら漕ぐ、イベント的な要素は全くやめ、Men's のMolokai練(今年のMolokai Hoeに参加するための練習)に4月から参加しているオハナ達を南伊豆まで導こうと決めた。

色んな情報を集め、予報を見たが、どれもこれも、所詮は人間がパソコンで計算して出したただの情報だった。
僕は何一つ本物は無いと悟り、まずは翌朝土曜日の空と海をみて決めよう、風の声に耳を傾けよう、自分の直感を信じようと心に決め、深夜になり眠りについた。




《葉山、大浜舟出の日》

土曜の朝4時過ぎ、辺りが明るくなるの待って海をチェックに行った。

海がよく見渡せる葉山公園に行って驚いた!声を出しそうになった。

一晩中降り続いた雨が上がり、今まで見たことないような、素晴らしい朝の景色が目に飛び込んで来た。
清々しい空と海がそこにはあった。

背後から昇る朝陽に照らされた西の伊豆半島と富士山がくっきり見え、ピンク色の筋雲が青い空をバックに輝いていた。
海と空が僕らのVoyagingを祝福している、とすぐにわかった。
導かれている・・・と僕は確信し、すぐにオハナ達にメーリスを発信した。

5時半舟出!!!』

もう予報をチェックする必要も、温帯低気圧になった台風4号の進路を気にする必要もなかった。 
僕らのVoyaging が偉大な力に祝福され導かれているのを強く感じていた。

すべてがうまくいく、航海中、辛いことが起こっても、それはすべてが学びで、俺たちは必ず力を合わせて克服できると確信していた。

さすがに台風のうねりは葉山の大浜にも届いていた。
  
でも舟出に影響を与えるほどでもなく、弓ヶ浜まで僕らとKe Alakai O Kou Mau Kupuna (略してKupuna)の航路が照らされて導かれているのを強く感じながら僕らは5時半過ぎに大浜を舟出した。 

いつもと変わりなく、見送りに来たオハナ達と手を取り合い、森羅万象、風、雲、太陽、星、月、空、大地、海、・・・に、愛と感謝の祈りを捧げ舟出した。
e ala e ・・・オハナたちにとって新たな人生の始まり・・・生まれたての地球のように美しすぎる海と空の境界にむけて、吸い込まれるように僕ら6人とKupunaは一つになり、海とつながり、スーと滑り出した。

To be continue....